2023 年 4 月 23 日、高知アグリ・データサイエンス・ラボの定例会を開催しました。
今回のテーマは LoRa の農業用ハウスでの試験。
IoT の通信技術として注目を集めている LoRa を、弊社関連農場所有の農業用ハウスで試験しました。
LoRa とは
LoRaは、低消費電力広域ネットワーク(LPWAN)の一種で、IoTデバイスとインターネットを接続するための通信プロトコルです。LoRaは、Long Rangeを意味し、長距離通信を可能にする技術です。
低電力で広い範囲の通信を可能にするために設計されており、バッテリー駆動のデバイスでも長時間稼働することができます。
LoRaは、オープンソースであるため、誰でも自由に使用でき、多くのIoTデバイスメーカーがLoRa技術を採用しています。
LoRaWAN は、LoRa 技術を使用して構築されたネットワークの規格であり、LoRaWAN に準拠したデバイスは、どの LoRaWAN ネットワークでも使用できるため、相互運用性が高いという特徴があります。
より詳しくは、以下のリンクを参考にしてください。
クリアリンク社製の LoRa 通信モジュールで試験
試験に使用したのは、クリアリンク社製の LoRa 通信モジュール。
前回の定例会は、2 つの Raspberry Pi 間で LoRa で通信できるか、室内で実験しました。
![](http://shinmisatoengei.com/wp-content/uploads/2023/05/20230424102726.jpg)
今回は、前回を踏まえ、通信できる範囲・距離を計測。
モバイルバッテリーを、LoRa を取り付けた Raspberry Pi へ接続し、定例会会場から近隣の農業用ハウスへ、
![](https://shinmisatoengei.com/wp-content/uploads/2023/05/20230424103757.jpg)
送信側から距離約 90 m、無事、通信を確認しました。
さらに、近隣の農道へ。
![](https://shinmisatoengei.com/wp-content/uploads/2023/05/20230424105949.jpg)
だいたい 800 m くらいまで通信を確認できました。
障害物がありつつも、800 m は通信できることが判明した LoRa。農業 IoT の技術へ応用するには、k十分ではないでしょうか。
次回の定例会では、実際に計測センサーを取り付け、通信の試験を予定しています。
次回の高知アグリ・データサイエンス・ラボ・定例会
高知アグリ・データサイエンス・ラボは、農業とデータサイエンス、農業と人工知能をテーマにした、オープンな勉強会です。誰でも参加可能です。
次回は 2023 年 5 月 21 日を予定。場所は弊社・(株)こうち新みさと園芸です。テーマは前回に引き続き、IoT 通信技術 LoRa の、農業現場での活用です。
参加ご希望の方は、以下の Google フォームからお申し込みください。
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